横浜人形の家(横浜市中区山下町、TEL 045-671-9361)2階多目的広場で現在、企画展「マルサンの歴史展」が開催されている。
「マルサン」は日本で初めてプラモデルを製造し、「ウルトラQ」や「ウルトラマン」、「ゴジラ」などの怪獣玩具のヒットによる「第一次怪獣ブーム」の火付け役となったことで知られる玩具会社。同展は、同社の約80年の歴史を展示を通じて振り返るもので、1953年発売の「ブリキキャデラック」をはじめ、光学玩具、ぜんまい仕掛けの「ブリキ製の潜水艦」、国産初のプラモデル「ノーチラス号」の復刻版、ソフトビニール製の怪獣「ブースカ」、女児用玩具「マミードール」など、同社の製品約250点を展示する。1958年製のマミードールの結髪指導は美容師の山野愛子さんが行ったという。
同企画展の担当者は「玩具業界で『伝説の会社』と呼ばれているマルサンにスポットを当てたかった。1950年代にブリキ玩具の値段が300円から500円が当たり前の世界で1,500円という値段を付けたり、怪獣のおもちゃが売れないといわれた時代にソフトビニール製の人形を作ってヒットするなど、アイデアが斬新だった。同社がソフトビニール製人形を製造したのは3年間だけなので、今回の展示はファンの方には垂涎の企画に、一般の方は懐かしんで見てもらえる展示になっていると思う」と話している。
イベントを記念して、横浜の海をイメージしたブルーの成型色の限定「ヘドラ」も100体限定で販売。10時~18時30分(11月20日は休館)。入館料は大人=500円、小人=300円。11月29日まで。