横濱まちづくり倶楽部(横浜市中区石川町1)は11月30日、「横濱の通になる本-横濱通『ハマツウ』養成講座」を発行する。
同書は、同倶楽部が横浜在住・在勤者を対象として2001年から毎年開催している「横濱通(ハマツウ)養成講座」で2005年までの5年間に講師を務めた30人の講義録を抜粋して再構成したもの。内容は、横浜と関わりのある老舗の主人・女将、地元企業の経営者、大学教授、作家などが、それぞれの専門知識や体験を元に講座で語った横浜の特色、魅力、逸話などを「歴史に親しむ」「界わいに遊ぶ」「横浜を愛する」「食にこだわる」「芸術文化をつくる」「未来を見つめる」の6章にまとめた。
主な著者は、中田宏横浜市長、作家の山崎洋子さん、荻野アンナさん、南條史生森美術館館長など。掲載写真は著者の一人でもある森日出夫さんと森直実さんなどが撮影し、装丁・デザインはNDCグラフィックスが手がけた。B6判320ページで、本文中に出てくる地名、施設名などを示した「横濱通マップ」(2色刷り)が巻末に付く。価格は2,100円。12月1日より県内主要書店で発売する。
編集と発行を手がけた横濱まちづくり倶楽部では、「本書は、さまざまな分野から横浜のことを述べているので、来年3月にスタートする『横浜ライセンス』の試験の副読本的にも使えると思う」と話している。横濱まちづくり倶楽部は、商業者、大学教授、プランナー、建築家などにより2001年に設立。横濱通養成講座のほか、「まちづくり101の提案カード」の発行や中心市街地活性化研究会などの事業を展開している。