山手地区の西洋館7館など14会場で1月20日より、「横浜山手芸術祭」が開催されている。同祭はアートNPOや地域団体の連携により、音楽や美術、演劇、ダンス、古典芸能、文学などの多彩なジャンルにわたるアートイベントとして山手地区で初めて開催されるもの。
山手地区では、これまでにも山手西洋館に児童・生徒の絵画などを展示してきたが、今年はさらに音楽や演劇といったアート全般に関する企画を実施。開港期、外国人居留地があった同地区は海外からの文化がいち早く伝わった地域で、現在でも当時を偲ばせる西洋館が現存されている。こうした山手特有の歴史と地域資源を生かし、総合的な芸術祭の開催により、地域活性化と地域文化振興を目指す。
会場は、ベーリック・ホールやブラフ18番館などの山手西洋館 7館のほか、山手ゲーテ座(岩崎ミュージアム)、大佛次郎記念館などで、いずれも山手地区を代表する施設を活用しているのが特徴。
同祭の主な内容は、美術部門では山手地区内の小学校やインターナショナルスクールなど11校の生徒たちの作品約500点を西洋館6館と大佛次郎記念館に一斉に展示する「ユースギャラリー展」、音楽部門では外交官の家に備え付けのピアノの演奏を鑑賞する「外交官の家のピアノ DIAPASONを聴こう」、演劇部門ではシェイクスピアの作品をリュートの演奏とともに朗読で楽しむ「ベーリック・ホール演劇講座」など。
主催は山手西洋館ボランティアネットワーク、SEED OF ARTS、横浜市民アクトのNPO法人3団体で構成される横浜山手芸術祭連絡会。3月11日まで開催。
ヨコハマ・アートナビ
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