日本新聞博物館(横浜市中区日本大通)は2月17日より、企画展「言葉の戦士 涙香と定輔 明治新聞人の気概を知りたい」を開催する。
黒岩涙香と秋山定輔は明治30年代、それぞれ「萬朝報」と「二六新報」を発行し三面記事を売り物に富や権力に挑み、両紙は東京を代表する新聞として競い合った。涙香は日本における探偵小説家の始祖としても有名で、「鉄仮面」や「巌窟王」などの翻案小説でも人気を博した。一方、定輔は昭和期には近衛文麿と親交を結び、政界の黒幕的存在となった。
企画展では、「萬朝報」と「二六新報」のユニークな紙面や涙香と定輔のゆかりの品々を展示しながら、「日本の大衆紙の祖」とも言える2人の波乱に飛んだ人生と、明治時代に人気を博した2紙の軌跡をたどる。
料金は、一般・大学生=500円、高校生=300円、小・中学生=100円。4月22日まで。