横浜市は、文化芸術を横浜の新たな都市戦略として、個性あふれるまちづくりや新しい産業の集積を進めることを目的に「横浜市文化芸術都市創造会議」を設置し、8月25日横浜市役所2階応接室で第1回会議を開催した。会議には同会議の委員に加え中田宏市長、文化芸術都市創造事業本部本部長の川口良一氏、同本部トリエンナーレ担当部長の石原敏明氏が参加した。
同委員会の委員は以下のとおり。
・岩渕潤子 静岡文化芸術大学助教授
・加川浩 加川設計事務所代表取締役
・加藤種男 横浜市芸術文化振興財団専務理事
・川崎賢一 駒澤大学教授
・北沢猛 東京大学大学院助教授/横浜市参与(25日は欠席)
・島田京子 日産自動車グローバル広報・IR部コミュニティ・リレーションズ担当部長
・浜野保樹 東京大学大学院教授
・吉本光宏 ニッセイ基礎研究所主任研究員
加藤氏は「文化芸術を受け留め自ら発信する力、文化のリテラシーを向上させることが重要。消費者文化から真の市民文化へ引き上げたい」、浜野氏は「上海や北京に負けないよう、世界的な視野で横浜という都市のブランディングを行なうことが必要。それにはアイコンとなる都市のシンボルが必要だ」、川崎氏は「『プレモダン』のない横浜は『モダン』であることにこだわりをもつべき。ポピュラーカルチャーの中から横浜で発信すべきモノを見極めることが大切だ」と述べ、クリエイティブシティ・ヨコハマの実現に向け意見交換を行なった。また、従来からの市民文化の振興に加え「映像文化都市づくり推進事業」や「ナショナルアートパーク構想」の推進、「横浜トリエンナーレ2005」の開催など文化芸術による都心部活性化に取り組み「クリエイティブシティ・ヨコハマ」の実現を目指す「横浜市文化芸術都市創造事業本部」では、専門的見地から本部長に助言を得るために、ニッセイ基礎研究所の吉本光宏氏にアドバイザーを迎えた。文化芸術都市創造事業本部