日本郵船歴史博物館(横浜市中区海岸通3、TEL 045-211-1923)で3月3日より、企画展「洋上のインテリア-船内装飾と建築にみる近代日本デザイン-」が開催される。
同展は、近代日本史の中でのオフィスビルと船のインテリアデザインの変遷に注目し、海運会社が産業・技術の発展だけでなく、建築やデザインなどの文化面の成長にも関わっていたことを示すのを目的に、建築模型やカラースキーム(インテリアデザインの原画)のほか、建築家の資料など約50点を展示するもの。
展示品の目玉は、日本郵船のサンフランシスコ航路に投入される予定で建造され、途中で軍艦に改造された「幻の豪華客船」と呼ばれる「橿原丸」の1等ラウンジのパース模型や「氷川丸」の調度品、戦前客船「新田丸」「八幡丸」「春日丸」の船内写真など。展示のほか、同博物館の建物(横浜郵船ビル)の記録映像の放映も行う。期間中の土曜(3月3日、3月24日、4月7日、5月12日、5月26日、6月2日、6月23日、7月7日、7月14日、8月25日)14時からは、は担当学芸員による展示解説も行う。
関連イベントとして、横浜郵船ビルの見学会(3月31日)や積木を使った同ビルの模型作り(6月9日)なども開催する。同館の広報担当者は「サービスの面に注目されがちな客船のハード面に視線をあてた企画展。インテリアデザインの原画は必見」と話している。
開館時間は10時~16時30分(7~9月は17時まで)。入館料は一般=500円ほか。月曜休館(祝日の場合は翌日)。9月2日まで。