横浜銀行は2月23日、2007年内をメドに「生体認証機能付きICカード」の発行を開始すると発表した。
生体認証は、人間の身体的特徴や行動的特徴の情報を用いて行う個人認証技術で、事前に情報を採取登録し、認証時にセンサーで取得した情報と比較することで認証を行うもの。画像の比較で認証する方式や生体反応を検出する方式などがあり、パスワードなどの漏洩や盗難により他人が認証されることを防止する手段として、建物の入口やキャッシュカード、入出国時の認証手段に採用されている。
同社が採用する「指静脈認証技術」は、指に光を透過させて体内にある指の静脈パターンを認証する技術で日立製作所が開発したもの。ATM利用の際の本人確認方法として、従来の暗証番号入力に加え、利用者の指を非接触型の装置にかざし、事前登録した情報と実際の指静脈情報を照合する確認を行う。今後、同社の全ての有人店舗(198カ所)に1 台以上の生体認証対応ATMを設置するほか、無人店舗への設置も順次行う。
対象カードは、普通預金キャッシュカード、貯蓄預金キャッシュカード、横浜バンクカード。発行手数料は1,050円(横浜バンクカードは無料)。