横浜人形の家(横浜市中区山下町、TEL 045-671-9361)で3月10日より、道化作家・むらいこうじさんの作品を集めた企画展「むらいこうじの世界展-オルゴールの中の道化たち」が開催されている。
むらいさんは道化をテーマに絵画・写真・舞台美術・オルゴールなどの制作の活動を続けている道化作家・研究家。写真家として訪れたパリで出会った人形をきっかけに、道化(クラウンとピエロ)の研究と制作を開始した。1977年に発表した、木枠の箱を開けるとオルゴールに合わせて中の紙製の人形や木馬が踊る「ダンシングクラウン」が人気を博し、作品は、サントリーや資生堂など多くの企業CMなどで使用された。
同展は、オルゴール作家としてのむらいさんの「30年間の仕事と舞台裏」をテーマに、スケッチや試作品、イラストレーションなどを初公開する。むらいさんのオルゴール作品が一堂に会するのは初めてで、オルゴールがテーマの展示は1977年以来30年ぶりになるという。
展示作品は、試作・サンプル作品約60点、オルゴール商品約350点のほか、新聞、雑誌などに掲載された広告作品やオリジナルの陶器・雑貨・立体作品など約1,000点。「ダンシングクラウン」も20種類をそろえて展示する。同館ミュージアムショップで作品の販売も行う。
むらいさんは「オルゴールを作り始めて30年の節目。30年のものづくりの変遷も見られる。オルゴールの優しい音色で安らぎを得てほしい」と話している。
入場料は大人=500円、子供=150円(小学生未満無料)。開館時間は10時~18時30分。4月15日まで(3月19日休館)。