横浜中華街で3月17日、昨年同日に建立された「横濱媽祖(まそ)廟」(横浜市中区山下町、TEL 045-681-0909)の開廟1周年を記念する「媽祖祭(まそさい)」が開催される。
「媽祖」は、海の安全や健康や縁結びにご利益があると言われ、中国沿岸部の福建省や台湾などで信仰されている女神で、およそ1,000年前の北朝時代に実在した人物とされる。
開廟1周年を祝う同祭は、「媽祖様」が信者を祝福に訪れると言う趣旨で行われるもので、媽祖を乗せた神輿のほか、堤燈や太鼓、銅鑼、大旗、媽祖様に遣える千里眼と順風耳の将軍組、台湾の女子大学生による民俗芸能団などによる総勢約100人の行列が中華街内を巡行する。併せて、「均元楼」「萬珍楼」「聘珍楼」「珠江飯店」「謝甜記」「華正楼」などの各店頭では祭壇を用意し、「媽祖様」を迎えるという。
神輿の巡行開始は15時。爆竹とともに出発し、南門シルクロード、関帝廟通り、福建路、西門通り、中華街大通りを約2時間かけて巡行する。
媽祖廟の事務局担当者は「まだ一般的には媽祖という神様自体の知名度が低いが、地元の参拝客も増えてきた。関帝廟の関帝は商売や武勇の神様。媽祖は厄災からの守り神として中華街にいることを知ってほしい」と話している。