横浜港振興協会(横浜市中区海岸通1)は横浜港に高さ150メートルの噴き上げ能力を持つ巨大噴水「横浜港大噴水」の建設案を横浜市に提出、現在、官民で事業計画を検討している。
同提案は3月20日に、2009年の開港150周年記念事業として横浜市に対して提案されたもので、2009年6月竣工オープンを目指している。完成すれば山形県にある「月山湖大噴水」の112メートルを抜き、日本一の噴水となるという。
提案では、建設予定地は横浜港の入り口にあたる中防波堤近くで、山下公園や大さん橋からも一望できる位置。噴水は、海水をろ過して噴き上げる仕組みで、客船入出港時の歓迎放水、夜間ライトアップの実施などが計画されている。噴水による海水の攪拌で、プランクトンの増殖も抑制できるという。
1896年に横浜港の港口の水堤先端に設置され、市民に親しまれていた赤と白の無人灯台のうち白灯台は1963年に山下埠頭建設の際に撤去されていたが、建設予定地が赤灯台に近いことから、併せて白灯台を復元し、紅白の灯台の復活を図るプランも盛り込まれている。
横浜市 開港150周年・創造都市事業本部の田丸課長は「技術面・事業費などの面で検討を始めたばかり。横浜港の振興を推進している方々の総意として提案されたものなので、港湾局と連携して前向きに検討したい」と話している。