BankART1929(TEL 045-663-2812)は5月7日、BankART Studio NYK(横浜市中区海岸通3)で、アートに関するワークショップや講座を行う「2007年度前期BankARTスクール」を開校した。
同スクールは、横浜の歴史的建造物を芸術文化に活用したBankART1929のプログラムの一環で、第一線で活躍する講師を招き、少人数で親密な交流を重視した現代版の寺子屋を目指すもの。2004年から開催されている。
5-6期の講座テーマと講師は、月:歩法と立禅の練習 能「道成寺」の「乱拍子」の考察と実技「『身体性』-魅力的な身体の作り方-(妙花風ではなくフルーツ牛乳風)」梅若猶彦(能楽師・静岡文化芸術大学准教授・ロンドン大学客員教授)、火:海外経験豊富な講師陣によるアートについての授業を英語で行う「英語で行うアートの講座」帆足亜紀(アーカスプロジェクトディレクター)・白井美穂(美術家)・Azby Brown(金沢工業大学メディア情報学科准教授)、水:人と社会とアートの関係の考察「実践アーツ・マネジメントのすべて」加藤種男(横浜市芸術文化振興財団専務理事・アサヒビール芸術文化財団事務局長)、木:受講生が街に飛び出し作品を制作「横浜を撮る!捕る!獲る!」 飯沢耕太郎 (写真評論家)・小原真史(写真家)・北島敬三(写真家)・倉石信乃(明治大学理工学部准教授)・土屋誠一(美術評論家)、金:国際展の過去を振り返り未来を考える「国際展は変わる!?」村田真(美術ジャーナリスト)・小崎哲哉(編集者)・新川貴詩(美術ジャーナリスト)、土:建築を多角的にとらえる方法「現代建築を10倍楽しむ法」磯達雄(建築ジャーナリスト)・五十嵐太郎(東北大学准教授)
スクールは基本的に週1回、2ヶ月間で全8回。定員は基本的に20名。時間は19時30分、土曜日は18時から20時(ツアーによって時間は異なる)。場所は基本的に BankART Studio NYK 。料金は1講座15,000円で、受講生には、スクール学生証の提示で、BankARTショップで書籍などの購入の際に5%割引、BankART CafeとPubのチケットを10%割引する特典が付く。今年度の7-8期は7月から8月に異なったテーマで行われる。
BankARTスクール校長の村田真さんは、「これまでに273人の講師を招いて91の講座を開設し、1,200人以上の受講生を迎えた。資格が取れる講座ではないが、自分でなにかを立ちあげることに役立てて欲しい」と話している。