横浜市開港記念会館(横浜市中区本町1)とZAIM別館2F(中区日本大通34)で5月16日~20日、アラブ音楽の伝統楽器ウード奏者ハムザ・エルディーン一周忌追悼イベント「ハムザ・デイズ」が開催される。
エルディーン氏は、作曲家、ウード・タール演奏家で、アラブ音楽を日本に伝え、ワールドミュージックを通じて、地球の未来や子供たちの平和を広めた。「アラブの吟遊詩人」と呼ばれ、音楽だけでなく、平和と優しさの心を大事にする人柄でも日本の音楽家に影響を与えたといわれる。
昨年5月22日に死去した同氏を偲び、同氏を敬愛する友人らが企画する同イベントでは、コンサートや関連する作品の展示を行う。
横浜市開港記念会館で行われるコンサートは、本條秀太郎さん(三味線奏者)、林英哲さん(太鼓)、高田みどりさん(打楽器)、劉宏軍さん(バーウ)、おおたか静流さん(ヴォーカル)など、同氏と交流があった様々なジャンルの音楽家24人が集まり、同氏の曲を中心に演奏する。開催は16日18時30分で、入場料は5,000円。16時からは、コンサートのチケット提示先着100人を対象に、池辺晋一郎さん(作曲家)、中村とうようさん(音楽評論家)を招いてトークイベントも開催。
ZAIM別館2階では期間中、同氏の愛蔵品、写真、ビデオ、舞台衣装、絵画や、日本とエジプトの子供たちの絵の展示などを展示するほか、エジプシャンカフェも設ける。展示時間は11時~21時30分(16日は15時まで)。17日~20日の16時と20時からは、コンサートに出演した音楽家が日替わりでライブの上演も。
同実行委員会担当者は「芸術家でもあるエルディーン氏が、歴史的建造物の横浜開港記念館を見たらきっと喜んでもらえると思い、横浜で開催することになった。」と話す。