横浜山手西洋館(横浜市中区山手町72)で6月16日~24日、漆器などを花と組み合わせ、歴史ある洋館で展示する「2007山手西洋館フェスタJUNE~花と器のハーモニー~JAPAN『西洋館と日本の器』」が開催される。
日本の生活文化から切り離せない西洋文化を象徴する同施設に、器と花の彩りを組み合わせて展示するもので、「西洋と東洋」「人と自然」の調和を表現し、日本の文化と歴史を振り返りことが目的で行われる。2001年に始まり今年が7回目の開催で、毎年「花」「西洋館の季節(とき)」といったテーマを設け、今年は「JAPAN西洋館と日本の器」で、同施設にある7館の洋館それぞれにアーティストが有田焼、備前焼、美濃焼、輪島塗のほか、横濱増田窯、ノリタケ テーブルウェアなどの陶器と花をコーディネートする。昨年は3万人の来場者があった。
各館のアーティストは、外交官の家は海外でデザイン理論を学び空間デザインや国内外で講演を行う前谷裕一さん、ブラフ18番館は日本とモナコ公国の文化交流コーディネーターとして活躍する畑中由利江さん、ベーリック・ホールは「エルメス」「トミーヒルフィガー」などブランドのディスプレイ、空間デザインを手がける谷口孝さん、エリスマン邸は古流松應会副家元で華道家の千羽理應さん、山手234番館は食空間プロデューサーでパーティープランナーの丸山洋子さん、横浜市イギリス館は国内音楽雑誌のジャーナリストとしても知られるウエディングプロデューサーの羽原俊秀さん、山手111番館はテキスタイルデザイナーやテーブルコーディネーターを経て日本初のふろしき専門店「むす美」のアートディレクターを務める山田悦子さんがコーディネートを手がける。期間中、「JAPANセミナー 各分野で活躍する一流アーティスト達が贈るトークセッション」と題し同アーティストを招き講演を行う。
同事務局の担当者は「この施設に花を飾りたいと申し出てくれる人が多かったのがきっかけ。今回はテーブルコーディネートより、日本の器の美しさを最大限に引き出せるよう企画した」と話している。
開催時間は9時30分~17時。入園無料。講演会は各回3,000円。