MUSEUM OF TRAVEL(MOT)は6月23日、ZAIM(横浜市中区日本大通34)で「ミュージアムビジネスの可能性を考える -日本と海外の事例より」をテーマにディスカッション「CAMP-7 日本大通りキャンプ」を実施する。
同イベントは、社会の変化やIT化が進んだことなどなどにより、従来の美術館や博物館の存在意義が変化する中、現在のミュージアムとそれを取り巻くビジネスの世界を、ニューヨークや日本での新しい取り組みを紹介し、ケーススタディを行うもの。
インディペンデントに運営されているオルタナティブスペースの動き、トリエンナーレやビエンナーレなどの現代美術の大規模展覧会の動向とアート市場など、新しいミュージアムの動きを取り上げる。
プレゼンテーターは、印刷会社の文化・芸術事業分野のディレクターで、インディペンデントキュレーターとして野外展覧会「Ground○○」の企画制作を行ってきた内山悠一さん。開催時間は17時~21時。参加費は1,000円で定員は20人(飲食込、予約制)。
主催するMOTは、プレゼンテーションとディスカッションとパーティーからなるキャンプと呼び、若手の社会学の研究者やクリエイターをゲストに招き、ゲストが現在取り組んでいる研究や活動についてのプレゼンテーションや参加者とのディスカッションをするイベントを、これまで青山や外苑前など開催地を変えて6回行ってきた。横浜ではCAMPシリーズが初めておこなわれた「CAMP-1 馬車道キャンプ」に続き2回目となる。
MOTの鈴木佑也さんは「MOTは2002年の代官山インスタレーションを機に、移動型の美術展をコンセプトに発足した。昨年からブログによる情報発信も行っている。若手アーティストの発表の場づくりや、美術とその周辺の理論と実践を学ぶ機会づくりに取り組んでいる。今回の企画は、普段あまり意識をしない美術館の経営や企画展の成り立ちなどを知るいい機会。ぜひ足を運んで欲しい」と話している。