横浜アートプラットフォーム「急な坂スタジオ」(横浜市西区老松町26、TEL 045-250-5388)は6月27日、横浜の劇場や文化スポットを巡る「急な坂スタジオフィールドワーク ヨコハマ劇的空間ツアー」を開催する。
同スタジオが劇団やアーティストと、横浜の劇場や文化スポットの「有機的な出会い」を目指し、劇団と劇場の新たなマッチングを探る「新プロジェクト」として開催するもの。
当日は、相鉄本多劇場、横浜赤レンガ倉庫1号館、のげシャーレ(横浜にぎわい座)、歴史的建造物をリノベーションしたマルチアート空間「BankART 1929 Yokohama」「BankART Studio NYK」「ZAIM」などを巡るほか、レポート・アーティストとしてダンスを中心とした各分野で活躍する作家たちが集結したカンパニー「Nibroll」の照明美術家である滝之入海さんを招き、独自の発想による空間の利用方法などの解説や、2009年に山下町にオープン予定の県立新ホール建設予定地では神奈川県・県民部文化課職員による説明を行う。コースの最後は「急な坂スタジオ」で各施設の専門家も参加して交流会を実施。
同担当者は「横浜ならではの劇的空間を、1日がかりで徹底的に知り尽くす超効率的なツアー。型にはまらないユニークな創造と発表の空間は、イマジネーションを無限に広げてくれるのでは」と話している。
開催時間は10時~20時。参加費は500円(交流会参加は別途500円)。定員は15人で、現在、事前申し込みを受け付けている。同様のイベントは10月まで月1回ペースで行う予定。
同スタジオはそのほか、月に1度、レジデント・アーティストや制作者らが企画し、アートや社会について考えるトークや映像上映などを行うカフェ・イベントを開催している。今月29日には、「チェルフィッチュ、世界的超感染力のゆくえ-ブリュッセル・パリ公演徹底レポート」と題し、同スタジオレジデント・アーティストでブリュッセルとパリで初の海外公演を果たした劇団「チェルフィッチュ」主宰の岡田利規さんと、演出家の中野成樹さんを招き、海外公演での感想や日本の演劇界の状況などを語る。開催時間は19時30分~。入場料は1,000円(1ドリンク付き)。