歴史的建造物でアーティスト活動の拠点「本町ビル45(シゴカイ)」(横浜市中区本町)は7月28日、29日の2日間、「シゴカイ住民会議」と題してオープンスタジオを実施する。
イベントは、「ヨコハマEIZONE2007」関連イベントとして開催され、「リノベーション」をテーマに歴史的建造物の活用法や可能性、創造界隈の形成過程などを同施設で活動する建築家やアーティストを通して広く紹介するもの。
「本町ビル45(シゴカイ)」は1934年竣工の本町ビル(旧帝国火災ビル)の4階と5階に、クリエーター向けの新たな活動環境として設けられたもので、北仲地区の再開発に伴い 2005年5月から昨年10月末まで暫定利用されていたクリエーター拠点「北仲BRICK & 北仲WHITE」などから移転してきた建築家やデザイナー、まちづくり団体などが入居する。
期間中は展示や同施設内を自由に見学できるほか、29日は入居者である曽我部昌史さん(みかんぐみ)が司会を務め、鈴木伸治さん(横浜市立大学)、相馬千秋さん(急な坂スタジオ)、櫻井淳さん(櫻井淳計画工房)をパネラーに招いて、「シゴカイはどこへいく/芸術不動産の行方」をテーマにシンポジウムを行う。初日にはオープニング・パーティー「シゴカイ祭り」も開催。
同施設のイベント担当者は「これまでアーティストやクリエーターと古い建物の空きスペースとを橋渡しするという活動行ってきたが、今回は立場を変えて住民としての立場で考えてみたい」と話している。
開催時間は、オープンスタジオ・展示=11時30分~19時(両日)、「シゴカイ祭り」=18時(28日)。シンポジウム=15時~17時(29日・終了後懇親会)。入場無料(「シゴカイ祭り」は1,000円、懇親会は500円が必要)。
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