神奈川近代文学館(横浜市中区山手町)で現在、佐藤さとるさんの代表作を紹介する「コロボックル物語展」が開催されている。
横須賀生まれの佐藤さとるさんは、1959年に身長が3センチの小人コロボックルが登場する「だれも知らない小さな国」を発表。日本児童文学者協会新人賞、アンデルセン国内賞などを受賞し、日本を代表するファンタジーといわれる作品で、これまで同シリーズ6作品を発表した。
会場では、初公開となる佐藤さん直筆の原稿や資料など約100点と、イラストを担当する村上勉さんの原画約70点を展示するほか、高さ150センチの巨大鉛筆が設置されコロボックルを体感できるコーナーを設けた。
同施設の担当者は「今回が、初の子ども向けのイベントとなる。神奈川ゆかりの作家である佐藤さんの作品をファンの方だけでなく、さらに多くの人に親しんでもらえれば」と話している。
開催時間は9時30分~17時。観覧料は、一般=400円、20歳未満・学生=200円。9月30日まで(9月17日・24日は閉館)。