耐震ドアやパーツの開発・販売を手がけるサンハウジング(横浜市西区みなとみらい)は9月下旬から、地震でドアがゆがみ屋内に閉じこめられるという2次災害を回避するドアパーツ「あくんだぁ」を発売する。
同社は、2005年にドア・ドア枠の上下部分に傾斜のついたステンレス製の金具を設置して「地震の揺れを利用してドアを開ける」という耐震ドアを開発し、今年2月に地震多発国であるカザフスタン政府と年間約5万枚の売買契約を結んだ。今回は、マンションの耐震ドア設置に管理組合の合意が必要となるなどの問題を回避しようと、設置工事が必要のない「あくんだぁ」を開発した。
「あくんだぁ」は、約10(縦)×約3.5(横)×約6.5(奥行き)センチで、閉扉困難な原因をつくるドア枠上下2カ所の室内側に取り付ける器具。装置には半円型の鉄器具が固定され、器具の突起部分に付属の棒を突き刺し手で下げると、テコの原理で半円器具が500キロ以上の力でドアを押し出す仕組みになっている。ねじを締めるだけで簡単に取り付けることができ、既存のドアほぼ全てに設置可能。価格は耐震ドア設置費用の約10分の1という。
販売は、1セット=8,400円。全国の量販店、同社ホームページで販売する。