インド舞踊研究所「ナーティヤ・マンジャリ・ジャパン」は9月8日・9日、関内ホール(横浜市中区住吉町)などで舞踊イベント「インドの惑星の神々と日本の神々」を開催する。同研究所は、横浜と南インド・チェンナイを拠点に南インド古典舞踊バラタナティヤムの普及を目的に活動を行っている。
インド文化の代表的な舞踊として世界各国で親しまれているバラタナティヤムは、南インドのタミールナードゥ州で生まれ、ヒンズー教寺院の巫女が神にささげる踊りとしてパフォーマンスしたのが起源といわれる古典舞踊。同イベントは、バラタナティヤムダンサーのエミ・マユーリさんを中心に、インドと日本の文化融合と国同士の理解を深める目的で、日印両国間で開催される日印交流年事業や今年度の文化庁国際芸術交流支援事業として開催される。
会場では、バラタナティヤム発祥の地チェンナイからインド舞踊家ウドゥピー・ラクシュミナラヤンさんとその楽団を招き南インド古典音楽のライブやワークショップを行うほか、エミ・マユーリさんと舞踊団ナーティヤ・マンジャリ・ジャパンによるダンス、日本の獅子舞・お囃子を披露する。そのほか、「宇宙」をテーマに9つの惑星の神話と、日本の太陽神や月神など古事記に登場する大和の星物語を、アジアの伝統文化を融合したダンスパフォーマンスで表現する。
横浜出身でインド舞踊研究所のエミ・マユーリ代表は「バラタナティヤムが舞踊芸術としてさまざまな表現方法があることに気付いて以来、朗読、台詞劇などとのコラボレーション公演を行ってきた。今回は、日本で唯一インドの都市と姉妹都市である横浜で開催することで、より身近に伝統文化の融合を注目してもらえるのでは」と話している。
9月8日15時からはZAIM(中区日本大通)でワークショップ、9日14時30分からは関内ホールで公演が行われる。チケットは、前売り=3,500円、当日=4,000円。同11日・15日には東京公演を行うほか、12月はインド公演も開催予定。