岩崎ミュージアム(横浜市中区山手町、TEL 045-623-2111)で9月5日より、開港当時からの横浜伝統工芸品「芝山漆器」の作品展を開催している。
芝山漆器は、貝類を中心に珊瑚などを削り漆面にはめ込んだもので、模様が漆面にレリーフ状に浮き出るのが特徴。安永年間(1722年~1781年)、大野木専蔵氏が考案した貝象嵌(かいぞうがん)の技術が発祥といわれ、開国後輸出量の増加に伴って横浜独自のものが生まれた。一時は100人ほどいた職人が現在では宮崎輝生さんと松本力さんの2人しかいないという。
同展では、伝統技法を継承する「横浜芝山漆器研究会」の職人や参加する役員のブローチや皿などの作品約300点を展示する。
開催時間は9時40分~18時(最終日は16時30分まで)。入館料は大人=300円、小中学生=100円。9月17日まで。