横浜市在住の作家、三上義一さんが近未来の横浜を舞台に描いた小説「中毒するセカンドライフ」をランダムハウス講談社(東京都新宿区)から出版した。
セカンドライフはアメリカのリンデンラボ社が運営する、現在全世界で800万人以上のユーザーがいるインターネット上の仮想空間。
横浜育ちの三上さんは大学卒業後、英ロイター通信社や米タイム誌勤務を経て、作家として独立。これまでにも、横浜を舞台にした小説を発表してきた。日頃から現実と非現実をさまよう人間心理に興味を持つ中で、同書の企画を着想した。
三上さんは「セカンドライフを追体験できる情報小説だが、主人公の恋愛模様をミステリータッチに描いており、セカンドライフに関する知識がない人でも楽しめる内容になっている」と話す。定価1,500円。