女優の五大路子さんが中心となって市民とともに運営する演劇集団「横浜夢座」は11月27日・28日、関内ホール(横浜市中区住吉町)で「手紙 LETTERS 奇跡の歌姫『渡辺はま子』」を上演する。
同公演は、「蘇州夜曲」(1940年)など多数のヒット曲で「チャイナメロディーの女王」と呼ばれた戦前を代表する歌手・渡辺はま子さんの生涯をテーマにしたもの。横浜育ちで、1945年に日本軍慰問のため訪れた中国・天津で終戦を迎えた彼女が、実際に戦犯たちと交わした数百通の手紙を元に、作家の山崎洋子さんが脚本を手がけた。主演の渡辺はま子さん役を五大さんが演じる。演出は遠藤吉博さん。
五大さんは「渡辺はま子さんは、BC級戦犯として捕らわれていたモンテンルパの死刑囚の人たちを歌の力で命を救った。『私は唄う戦犯』と苦闘しながらも突き進んでいった彼女の真心を、平成の世の今に昭和からの手紙として皆様の心にお届けしたい。彼女が歌った歌『あぁ、モンテンルパの夜は更けて』に秘められた出来事をぜひ感じてほしい」とコメントを寄せている。
チケットは、S席前売り=4,500円、当日=5,000円、A席前売り=4,000円、当日=4,500円。主催=tvk。