ZAIMで川俣正さん招き「横浜トリエンナーレ」を語る市民講座

2005年のトリエンナーレで総合ディレクターを務めた川俣正さん

2005年のトリエンナーレで総合ディレクターを務めた川俣正さん

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 日本大通りの創造拠点「ZAIM」(横浜市中区日本大通)で11月14日、3年に1度行われる国際美術展「横浜トリエンナーレ」の2005年総合ディレクターを務め、現在パリを拠点に活動する美術家・川俣正さんを招いた市民講座が開催される。

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 同講座は「ZAIMサポーターズ・スクール」として、多くの市民が会場設営、記者としての広報、周辺で開催する応援企画に参加する「横浜トリエンナーレ」を目指し、ボランティアやコーディネーターの育成などを目的に2006年7月から開催され、今回で11回目となる。アーティストや関係者を招いて毎月、「アートと市民の関わり」をテーマにレクチャーや事例報告を行っている。

 今回の講座は「トリエンナーレ2005は『通路』だった」をテーマに、美術家であり「横浜トリエンナーレ2005」の総合ディレクターを務めた川俣さんが、「同展で何をしようとしていたのか」について紹介するほか、今後の展開などをレクチャーする。

 東京都現代美術館(東京都江東区)で来年2月に展覧会を開催予定の川俣さんは「前回のトリエンナーレから2年が経ち、感傷にふけているうちに次のトリエンナーレの年になってしまった。どのようにトリエンナーレを吹っ切ってパリで制作活動をしてきたのかを展覧会で示したい。今回の講座では、久しぶりの横浜なのでトリエンナーレに協力してくれた皆さんと同窓会などもできれば、と思っている。皆さんに会えるのが楽しみ」とコメントを寄せている。

 開催時間は19時~21時。参加無料(講座修了後の懇親会は参加費2,000円)。

 川俣正さんは1953年生まれで、28歳の時に「ヴェネツィア ・ビエンナーレ」の参加アーティストに選ばれ、その後もドイツ北部のカッセルという街で5年ごとに開催される現代美術の祭典「ドクメンタ」などで、欧米を中心に高い評価されている美術家。 東京藝術大学が1999年に茨城県取手市に設置した「先端表現学科」の立ち上げに教授として着任し、既存の美術表現に加え、建築やテクノロジー、 哲学などさまざまな表現が交わるところで、既成の芸術表現の枠組みを超えていく試みを実践してきた。現在はパリ国立美術高等学校の教授も務めている。

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