パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい)で11月14日より、さまざまな製品のコンピュータ能力を応用する「組み込み技術」を紹介する「Embedded Technology(エンベデッド テクノロジー) 2007 組込み総合技術展」が開催されている。主催は組込みシステム技術協会(JASA)。
「組み込み技術」は、製品の内部に組み込まれたコンピュータに特定のアプリケーションに特化した処理を行わせる電子装置に用いる技術で、携帯端末やデジタルカメラ、生活家電など身近な機器に活用されているもの。
今年で21回目となるイベントは、過去最大となる445の関連企業や団体が参加して、「デジタルコンシューマ」「オートモティブ」「モバイル/ユビキタス」「FA/ロボティックス」の4つを今年度のテーマに掲げ、最新技術の展示や実演、企業から講師を招いての基調講演、技術者向けの講座などを開催する。そのほか、「組み込み技術」産業への振興策の一環として横浜市が「横浜パビリオン」を設け、市内12の企業・学校が製品や技術のPRを実施。動員数は延べ28,000人を目指す。
横浜市経済観光局の「横浜パビリオン」担当者は「この展示会に多くの方に訪れていただき、横浜パビリオンを見ることで、横浜には最新の組込み技術分野でものづくりを進めている企業がたくさんあることを知ってほしい。今後も組込み技術関連のコンソーシアムの活動などを通じ、さまざまなネットワーキングや人材育成につなげていきたい」と話している。
初日となる11月14日には、「組み込みソフトウエア」の人材育成を目的としたロボットコンテスト「ET ソフトウェアデザインロボットコンテスト2007」のチャンピオンシップ大会が開催された。各チームが製作したロボットを規定のコースに走行させてタイムを競うもので、国内外の177チームから地区大会を勝ち進んだ24チームが出場。今年は走行性能のほか、ソフトウエア設計モデル内容なども評価された静岡県焼津市のプログラマ・チーム「浜当目(ハマトウメ)」が優勝した。
開催時間は10時~17時。入場料は一般=1,000円、事前登録者は無料。(11月16日15時までイベントサイトから展示会事前登録が可能)。11月16日まで。