ジョン・レノン氏の命日である12月8日、旧桜木町駅舎の展示・イベントスペース「創造空間9001」(横浜市中区桜木町)で劇団Qによる公演「12.9 1980 その前日ジョン・レノンは射殺された」が行われる。
作品は、ジョン・レノン氏の死から25年目の2005年から演出家・山本健翔さん主宰の劇団Qが、戯曲「THE DAY THEY SHOT JOHN LENNON」(作・ジェイムズ・マクルア氏)を元に上演してきたもので、公演は3回目。物語は、ジョン・レノンが射殺された翌日、現場であるマンハッタンのアパート「ダコタハウス」の前に集まった人々の人生を通して、同氏の死によってもたらされた意味を表現する。公演では2001年のアメリカ同時多発テロも振り返り、同氏が訴えていた「イメージ」する力を問う実験的作品。
出演は、ささいけい子さん(劇団Q)、映画「ワルボロ」で知られる途中慎吾さん(劇団ひまわり)、松岡文雄さん(ぷろだくしょんばバオバブ)、塚本一郎さん(劇団だるま座)ら。
「創造空間9001」で演劇が公演されるのは初めて。スペースの真ん中に柱があり、壁の1面がガラス張りという演劇の舞台としては厳しい空間での上演について、演出も務める山本さんは「柱をダコタハウスに見立てて、スペース全体を舞台にした。外を通る人もセットの一部と考えている。駅舎を改造したという点でも、演劇という『現実と虚構のプラットホーム』としてうってつけの場所」と期待を寄せている。作品に関しては、「ジョン・レノンの楽曲『Imagine』が示す『all the pepole』をイマジンすることは可能なのか、見た方が考えるきっかけになれば」と話す。
公演は12月8日・9日の2日間。開演時間は12月8日=15時・19時、12月19日=15時。