BankART Studio NYK（横浜市中区海岸通）は12月7日より、来年4月から開始する改修工事に伴い撤去される予定の展示作品群を一般公開している。

　作品は、2005年10月に開催した「Landmark Project1」から約2年間展示された牛島達治さんの「無用な機械の作品群」と、今年2月に開催した同イベント第2弾で発表された丸山純子さんの作品「ビニール袋の花畑」の、アーティスト2人による空間芸術作品。

　丸山さんは「この施設は、美術館ではない歴史的空間で作品を展示できる日本では夢のような場所。みなとみらいが展望できるという点でも、都市が造られる流れが風景としてあり、展示する作品に厚みをもたらしてくれる。そのような経験ができて、とてもありがたい」と話す。

　開催時間は11時30分～19時。入場無料。12月9日まで。12月9日18時～20時には、記念パーティー（参加費1,000円）を行う。

　同施設は、旧富士銀行横浜支店に「BankART1929馬車道」として開設していた文化芸術施設を、2005年1月の東京芸術大学大学院映像研究科新設に伴い移転したもの。来年開催される国際美術展「横浜トリエンナーレ2008」に向け、防災面などの問題で急きょ改修されることになった。今年12月～来年7月にかけて構造や解体、運営などをテーマにした見学会やシンポジウム、展覧会を、工事スケジュールと調整の上で開催する。

BankART1929アーティストが集うニュースポット「BankART Studio NYK」の全貌（ヨコハマ経済新聞）