大佛次郎記念館(横浜市中区山手町)で1月4日より、大佛次郎氏の生誕110年を記念して著書「鞍馬天狗(くらまてんぐ)」をテーマにした特別展「21世紀の鞍馬天狗-見る、考える、行動する」が開催される。
大佛氏は、1924年26歳のとき、「鞍馬天狗シリーズ」の第1作「鬼面の老女」を発表して一躍文名を高め、以後40年間にわたって幕末維新の京都、江戸(東京)、横浜などを舞台にした47作品を世に送った。同展では、自筆原稿や初版本、挿絵の原画、映画のポスターなど全130点を通して、鞍馬天狗の人間像を紹介する。
期間中、村上光彦さん(大佛次郎研究会会長・成蹊大学名誉教授)や内海孝さん(同館研究員・東京外国語大学教授)による「幕末維新の生き方」をテーマにした歴史講座や、鞍馬天狗の舞台となった横浜を探索する「歴史散歩」も開催。
開催時間は10時~17時。3月23日まで。