五大路子さんが座長を務める劇団「横浜夢座」はランドマークホール(横浜市西区みなとみらい)で2月14日~18日、第7回公演「山本周五郎の妻」を上演する。
今年で設立から9年目を迎える「横浜夢座」は、横浜出身の五大さんが「横浜発の演劇」を目指して結成、これまで横浜にちなんだオリジナル作品を公演してきた。第7作目となる同公演は、横浜本牧海岸に自宅と仕事場を構えていた昭和の文豪・山本周五郎とその妻・きんの「夫婦の絆」を描いた作品。周五郎の作品には奥ゆかしく、芯の強い女性が多く登場し、明るくて無欲な妻・きんの存在がその女性像に大きな影響を与えたと言われている。しかし、偏屈で頑固な作家として知られる周五郎に連れ添い、彼女は苦労が絶えなかったという。「人生とは何なのか」と悩む妻を通して、夫婦のあり方を問う。
五大さんは「作品は、5年前の周五郎生誕100周年の際、周五郎の担当記者で、亡くなる直前まで一緒におられた大河原英與さんの講演がきっかけ。山本周五郎とという人物を支えた妻、きんの存在を知り、『夫婦とは何か?』『人が人を思いやるということは…』をテーマに描きたいと思い、長い間、心の中で暖めてきた」と話す。
チケットは前売り=5,000円、当日5,500円。