三菱地所(東京都千代田区)は昨年12月に完成した高層オフィスビル「MMパークビル」(横浜市西区みなとみらい)を不動産運用ファンドのジャパンリアルエステイト投資法人に売却すると発表した。譲渡価格は374億円。開発に投下した資金を回収し今後の事業資金に充てるという。
「MMパークビル」は、みなとみらい線「みなとみらい駅」の真上に位置し、駅から直接アクセス可能な立地で、地上15階地下1階建て、延べ床面積約49,000平方メートル。1階に横浜銀行やコンビニなどの店舗が入居。2階から上は天井高2.8メートルで800坪を超える空間とICカードを利用した高性能セキュリティー機能を備えるオフィス施設。公共空間として中庭を配置、屋上には小型風力発電機が設置されている。2月末時点での入居率は約70%。両社は、2月29日に契約を締結、3月24日に物件を引き渡す予定。
ジャパンリアルエステイト投資法人は取得理由について、セキュリティー機能が充実していることや、2012年にMM線と東京メトロ副都心線が相互乗り入れを予定していることから都心部へのアクセスの向上が期待され、立地としての競争力が高いことを挙げている。
三菱地所は自社が開発した物件を完成後に不動産ファンドなどに売却する収益用不動産の開発事業を展開している。今回の物件売却もその一環。売却後ビルの管理・運営を請け負うなど省資金型の開発目指しているという。
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