横浜市西区は3月16日、横浜にぎわい座で開港当時の流行歌「野毛山節」のアレンジコンテスト決勝大会を開催する。野毛山節は全国に伝わる「ノーエ節」のルーツとする説もあり、新たな地域音楽として全国に発信する試み。
野毛山節は、「ノーエ」の囃子言葉が特徴で、幕末から明治維新にかけて生まれた民謡。野毛の山から見た、異人館や外国人練兵場など、開港当時の横浜の情景をやゆ的に歌ったものとされている。ノーエ節、サイサイ節とも言われ、全国各地にそれぞれの歌詞があることでも知られている。
今回が初開催となるコンテストでは、野毛山節をアレンジした歌と、曲に合わせたオリジナルダンスの2部門を設けて競う。決勝大会では、応募のあった30団体の中から1次審査で選ばれた10団体が出演。野毛大道芸などで活躍するアコーデオン奏者・遠峰あこさんや、天王町サルサグループによる「野毛山節」サルサバージョンなどのパフォーマンスが披露される。
西区のイベント担当者は「開港150周年を機に区の魅力を全国に発信する目的で企画した。来年度も、野毛山節に関するコンテスト、シンポジウムなどさまざまな企画を行う予定」と話す。
コンテスト決勝大会の開催時間は15時30分~18時30分。入場無料。事前申し込みが必要。問い合わせはサイトから。