神奈川芸術文化財団は4月19日より、神奈川県立音楽堂などで「神奈川国際芸術フェスティバル」を開催する。
今年で15回目を迎える同フェスティバルは、県内に有するホールの特長を生かした作品公演をコンセプトにしたもので、今年は国内外から多彩なジャンルの8作品を公演。すでにチケットが完売となった公演もあるほどの人気だという。
中でも壁面すべてに木材を使用し、優れた音響効果で海外からの評価も高い神奈川県立音楽堂では、世界的なアーティストを招いて室内楽を公演する。今年で活動を停止するオーストリアの「アルバン・ベルク四重奏団」や、バロック期以前の楽器「古楽器」の奏者シギスヴァルト・クイケン氏率いる「ラ・プティット・バンド」が登場する。同四重奏団の最後の世界ツアーや、肩にかけて演奏するバロック時代のチェロを使った貴重な演奏が披露される。
一方、国内でも有数の大規模な舞台構造を備える神奈川県民ホールでは東京バレエ団による「ドナウの娘」や、藤原歌劇団によるオペラ「椿姫」のほか、初来日となるブラジルのコンテンポラリーダンス集団「デボラ・コルカー・カンパニー」によるパフォーマンス公演が行われる。
フェスティバルは6月22日まで。