映画館「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町、TEL 045-243-9800)は3月20日、横浜にゆかりのある芥川賞作家・荻野アンナさんと、写真家の常盤とよ子さんを招いてトークイベントを開催する。共催の女性就労支援「男女共同参画センター横浜南」が企画する「荻野アンナが聴く 横浜の女性ライブトーク」の第2弾。
「伝説の写真家」とも言われる常盤さんは、戦後間もないころに横浜の庶民に焦点を当てた作品を数多く発表し、女性写真家の先駆けとして知られている。その中でも伊勢佐木町や若葉町などの歓楽街や、かつて遊郭(ゆうかく)だった時代の真金町(南区)を収めた写真集「危険な毒花」は、女性の目線でとらえたありのままの娼婦たちの姿が当時大きな反響を呼んだ。現在では戦後を知る上で貴重な資料となっている。
同イベントは「常盤とよ子が撮った昭和という時代」と題し、会場スクリーンに常盤さんの作品を投影。常盤さんが写真家を志したきっかけや、横浜を撮り続けた思いを横浜在住である荻野さんが問う。同映画館での「横浜の女性ライブトーク」開催は今回が初めてで、常盤さんがこれまで写真に収めてきた場所若葉町に位置することから企画された。
開催時間は14時30分~16時。参加費は1,000円。申し込みはサイトから。