演劇人発掘育成プロジェクト「横浜未来演劇人シアター」は相鉄本多劇場(横浜市西区南幸)で3月14日より、横浜の伝説の娼婦メリーさんをテーマにした公演「メリーさんの棺」を上演する。
2006年から始まった同プロジェクトは、プロを目指す新進演劇人を発掘し、演出家・寺十吾さんや佃典彦さんら演劇界で活躍するプロの指導のもと横浜発舞台芸術家を育成するもの。横浜で娼婦としての生き方を貫いた老女「ハマのメリーさん」を今年度のテーマにしてこれまで3作品を公演した。今回はシリーズ最終章となるもので、岸田國士戯曲賞受賞演出家の佃典彦さん(B級遊撃隊主宰)が脚本を書き下ろした。
舞台は、かつて「メリーさんが存在した街」をイメージしたもの。昭和と平成の時代が交差する街で、あるひとりの女性を巡り、現実と虚構が折り重なる「不思議」なストーリーが展開する。佃さんは「メリーさんに関する資料を調べてみて、生半可な虚構では彼女に適わないと感じた。そのことだけを性根に据えて書いた」とコメントしている。
チケット料金は3,300円。公演は3月20日まで。
横浜未来演劇人シアター3世代のハマっ子をつなぐメリーさんの記憶映画「ヨコハマメリー」が伝える戦後裏面史(ヨコハマ経済新聞)