本牧の名物娼婦「メリケンお浜」を題材にした朗読会がBankART Studio NYK(横浜市中区海岸通)で3月16日、開催される。
「メリケンお浜」はかつて本牧にあった「チャブ屋」と呼ばれる外国人相手の休憩所で活動していた娼婦で、「チャブ屋街のクイーン」と呼ばれていた。同じく横浜の伝説的な娼婦「メリー」さんがドキュメンタリー映画公開や、写真集の発売などで話題となる以前は「ハマの名物娼婦」といえばお浜さんだったという。1969年に亡くなり、その後作家・小堺昭三さんや、劇作家・斎藤憐さん、シャンソン歌手・戸川昌子さんらが彼女を題材とした作品を発表している。
同イベントの主催で、資料や、遺族へのインタビューをもとにオリジナルテキストを執筆した郷土史家・檀原照和さんは「大正から昭和にかけての古い話ですが、年配の方だけに聴いてもらうのはもったいない。若い人たちにも語り継いでほしい」と話す。
朗読会では「蘇るメリケンお濱」と題して、檀原さんが自身の作品を朗読するほか、プロジェクターによる資料の映写や、ゲストの大谷卓雄さん(中区歴史保存会会長)が当時の横浜を解説する。
開催は19時から。入場料は1,000円。
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