海洋研究開発を行う独立行政法人「海洋研究開発機構(JAMSTEC)」は横浜港新港埠頭などで3月29日・30日、所有する研究船「みらい」「かいれい」の就航10周年記念イベントを開催する。
「みらい」は北極海の氷の減少や気候変動など、地球温暖化の観測データを提供する広域海洋研究船で、「かいれい」は最大潜航深度7,000メートルまで潜航調査することができる無人探査機「かいこう7000II」の支援母船として海底調査を行う深海調査研究船。両船は1997年に就航した。30日に横浜港新港埠頭5・8号岸壁で2隻を一般公開する。
船舶公開に先立って29日には日石横浜ホール(横浜市中区桜木町)で、「北極海からマリアナ海溝まで~挑戦し続けた10年~」と題したフォーラムが開催される。瀧澤隆俊さん(海洋地球情報部長)、深澤理郎さん(地球環境観測研究センター長)、藤岡換太郎さん(海洋地球情報部 特任上席研究員)、赤嶺正治さん(「みらい」船長)らが両船のこれまでの成果や、大地震震源域調査への貢献などを紹介するほか、これからの海洋調査船について考える。
開催時間は、船舶公開=10時~16時30分(30日)、シンポジウム=10時~15時(29日)。共に入場無料。