横浜市は市内企業などと連携し、妊娠中や0歳児をもつ親から赤ちゃんへのメッセージを込めた詩集「トツキトウカ YOKOHAMA」を発行した。
詩集には、「私が強く生きようと思うのは ギュッとかたく握っている その小さな手を守りたいから」(作・宮田宏美さん)といった妊娠の喜びや不安、出産の感動などを綴った99編が掲載されている。作品は、横浜市在住、在勤、在学中の人を対象にした公募で寄せられた584作品から選出したもの。区役所福祉保健センターや各区地域子育て支援拠点などで12万部を配布する。そのほか集まった作品はすべてサイトで順次紹介していく。詩集製作費は約1,400万円で、市が300万円を助成、残りの1,100万円を協賛企業が賄った。
「トツキトウカ」は、エイベックス・グループによる「母と子の絆」をテーマにしたプロジェクトで、これまでシリーズ6冊が出版されている。横浜市では、昨年同プロジェクトに賛同し、企業や自治体と連携して新たに「トツキトウカ YOKOHAMA」プロジェクトを始動。現在も2回目の作品募集を行っている。中田宏横浜市長は「新しい命を迎えたママ・パパの言葉は赤ちゃんだけでなく社会全体が子どもの成長を見守る大きな力になると思う。この新しい文化が横浜から全国に広がっていくよう応援している」とコメントを寄せている。