今年5月に横浜で開催される「第4回アフリカ開発会議」(TICAD IV)に合わせ、横浜市開港記念会館(横浜市中区本町)で5月10日、アフリカ出身のゾマホンさんによる講演会が開催される。中区が主催する「横浜開港150周年記念プレイベント なかアフリカンウィーク」の一環。
テレビ出演や執筆活動で知られるゾマホンさんは、著作の印税などを祖国の教育施設建設に役立てるほか、若者支援や、アフリカと日本の交流に尽力してきた。「ゾマホン、大いに語る!」と題した講演会ではアフリカと日本の暮らしの中にあるそれぞれの問題点や、ゾマホンさんが考える未来への希望を語る。ゾマホンさんは講演について「ベナンの学校ではいじめや、学級崩壊という問題はなく、先生や、親は神様のような存在。さまざまな問題を抱える日本の教育現場や、不景気がもたらす困難の中、頑張っているビジネスマンの方など皆様にエールを送りたい」と自身のサイトにコメントを寄せている。
イベントを担当する中区役所地域振興課の上田暢子さんは「祖国の学校建設などの支援活動に尽力するゾマホンさんの熱意には圧倒されるものがある。普段、日本人が意識していない日本人の美徳、または、日本人が失いつつある家族やコミュニティーとのつながりをもつアフリカの人々の素晴らしさなどを交えながら、アフリカと日本の未来への展望を熱く語ってもらう」と話している。
中区では「なかアフリカンウィーク」と題して同講演を皮切りに25日まで、区内各所で、アフリカンダンスやアフリカの太鼓「ジャンベ」のワークショップ、ケニア獣医師日本人第1号の神戸俊平さんによる講演会など15のイベントを開催する。
ゾマホンさん講演会開演時間は19時。観覧無料。申し込みは「横浜市電子申請サービス」サイトもしくはFAX(045-224-8215)から。締め切りは4月30日。