横浜市環境創造局は、横浜・元町地区「立体都市公園」整備計画の管理運営事業について東急コミュニティー(東京都世田谷区)を代表とする企業連合を優先交渉権者に決めた。
同計画は、みなとみらい線の元町・中華街駅の駅舎上部と、隣接する敷地「アメリカ山」(通称) を一体的に「アメリカ山公園」として整備するもの。今年5月をめどに施設の運営や整備に関して詳細を協議して基本協定を結び、2009年の完成を予定している。
企業連合は石勝エクステリア(世田谷区)と辻本龍松園(大阪府大阪市)を含む3社の「東急コミュニティーグループ」。同グループは「もてなしの心あふれるサービス」を基本コンセプトに、幅広い世代を対象としたレストランやコンビニエンスストアと公園が融合した施設を提案。市民や学識者らで構成する選定委員会が、観光スポットとしての魅力向上や、地域の活性化が期待されるとして事業者を決定した。公募は昨年12月から開始し、応募は今回決定した1団体のみだった。
アメリカ山公園は、山手地区と元町地区との約18メートルの段差を解消するため、現在2階建ての元町・中華街駅の駅舎を4階まで増築し、両地区結ぶエレベータを設ける立体公園。事業予定区域は約0.5ヘクタール(駅舎敷地=890平方メートル、アメリカ山=4,630平方メートル)。土地の有効利用を図る「立体都市公園制度」を全国で初めて適用した事業で、国庫補助の導入を図り、市費負担低減を図る。