BankART1929(横浜市中区本町)は5月7日より、横浜市野毛地区の空き店舗などの空間を活用したアートプロジェクト「LandmarkProject III 国道16号線を超えろ!←野毛にいこう」を開催している。
プロジェクトは東横線横浜駅~桜木町駅の廃線に伴い、集客ダメージを受けた野毛地区に焦点を当て、芸術の観点から街の魅力を再発見しようというもの。会場となるのは、みなとみらい21地区と野毛地区を隔てる国道16号線沿いの商業ビル「桜木町ぴおシティ」など。
同ビル地下2階では空き店舗に映像作家・高橋啓祐さんや、インスタレーションアーティスト・平川紀道さんの作品を上映。そのほか、2003年2月の閉店からそのまま放置されたいた喫茶店「嵯峨美」で、インテリアやテーブルにのったホコリ、新聞や雑誌にいたるまでを当時のまま作品に組み込んだアーティスト・泉太郎さんによるユニークなインスタレーション作品展示などを展開する。
BankART1929の池田修代表は「プロジェクトは関内地区と野毛地区を隔てる心理的なバリアーを除く狙い。野毛に訪れるきっかけや街の魅力を感じる機会となれば」と話す。
LandmarkProjectは横浜の眠っている空間の可能性を引き出そうと2005年から実施しているプロジェクト。これまでBankART Studio NYK(中区新港)などで行ってきた。池田代表はプロジェクトについて「私たち自身がより深く都市に入り込み、思考し、勇気を持って発言することを目指した試み」としている。
LandmarkProject IIIの開催は5月31日まで。日程・時間は作品により異なる。
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