外国人パックパッカーをはじめとするツーリスト誘致を目的に寿町で宿泊施設の運営、管理を行う「横浜ホステルビレッジ」は7月1日、全室無線LAN対応のホテル「ホステル水明荘」をオープンした。
横浜ホステルビレッジは日雇い労働者向けの簡易宿泊施設が並ぶ寿地区の再生を図るプロジェクト。一括して施設のオーナーたちと提携し空き部屋を確保するというシステムを展開している。これまで3施設約70部屋を展開しており、今回オープンしたのは、簡易宿泊施設「水明荘」の1フロアをリフォームした3畳1間の7部屋。料金はシングル3,000円。
ホステルビレッジでは、新しい取り組みとして6月から毎週金曜、フロント内でボイスパフォーマーの中ムラサトコさんを中心に育児中の母親たちによる「スープカフェ・アナーキーママ」もオープン。中ムラさんたちとその子どもたちが出迎えるアットホームな雰囲気が特徴で、絵本なども用意。子育て中のママが集う「子育てカフェ」として話題となっている。メニューは野菜を中心としたスープとパンのセット(500円)や、ケーキセット(500円)など。
最近では、多いときに利用者が月間1,000人にものぼり、外国人旅行者の割合は半数だという。同プロジェクト代表の岡部友彦さんは「リアルな日本の情報を発信するメディア的な存在を目指す。寿地区だけにとどまらず、広くこの取り組みを伝え、つなげていくことで日本全体を元気にしたい」と意気込みを話す。