岩崎ミュージアム内ホール「ゲーテ座」(横浜市中区山手町、TEL 045-623-2111)で7月18日、横浜を拠点とするパフォーマンス集団「方法マシン」がインターネットの検索エンジンを利用したユニークなピアノコンサートを開催する。国内外で数々の受賞暦を持つ世界的ピアニスト大井浩明さんを迎え、会場で演奏する楽曲をインターネットで決めるというもの。
「方法マシン」は機械のように決められた手順を踏んで、身体運動により芸術を表現しようとする集団で、アーティストだけでなく学生や社会人なども参加している。代表を務める作曲家・安野太郎さんはパフォーマンスについて「機械になることで逆に人間の本質を表現できるのでは」と話す。
今回のコンサートでは「サーチエンジン」と題して、「楽譜」や「ピアノ」といった簡単な検索ワードを元に、検索エンジン「google(グーグル)」でピアノ曲の楽譜を検索。その場で検索ランキングの上位にある楽譜をプリントアウトして大井さんが演奏する。
同メンバーの圜羽山圜さんは「コンサート当日になるまで、どのような音楽が演奏されるかはわからないが、一方で当日誰かが開演の瞬間に検索したとしても決まる曲目は同じ。いったい誰が選曲しているのかというと、地球上で検索を繰り返している全員が選曲に参与しているとは言える。誰一人として本公演の曲目を決めないのと同じように、検索をするとき、あなたの人生も誰でもないものによって決められているのではないのかということを伝えたい」と話す。
公演時間は19時。入場料は前売り=1,500円、当日=2,000円。