横浜ベイエリアで実施されている無線LANサービス「skeletown(スケルタウン)」に7月24日より、アップルの携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」や「iPod touch(アイポッドタッチ)」向けの位置情報配信サービス「ロケーション・アンプ for 横浜」が加わった。展開するのは無線LANサービスを提供する「アッカ・ネットワークス」(東京都千代田区)と電波を利用した位置情報測位技術を手掛ける「クウジット」(東京都港区)。
「skeletown」は、横浜の都心臨海部に複数のアクセスポイント(電波中継機)を設置し、無線LAN環境をエリア全体で提供する試みで、7月から期間限定で展開している。新サービスはアクセスポイント単位で配信情報を変えることができる「skeletown」の特徴を生かし、端末を見ている場所の周囲の地域情報を自動的に表示するもの。
連携するヨコハマ経済新聞がイベントなどのエリア情報を、広告代理店のオプト(東京都千代田)が広告コンテンツをアイコン化した画像とともに提供するほか、オンライン写真サービス「Flickr」の横浜の写真を見ることができる。また、7月27日から29日まで横浜ベイエリア各所で行われている映像フェスティバル「ヨコハマEIZONE2008」の出展作品の紹介も行う予定。サービスは、登録すると無料で利用できる。
クウジットの末吉隆彦社長は「横浜というリアルな場所、空間を楽しむために、その場でのふとした発見や気づきを得ることができないか、そして、場所を実際に移動しながらてのひらの中の端末画面に連動した情報が湧いてくる、そんな空間の拡張感覚を一部でも実現できればと考えて開発した」と話す。
アッカ・ネットワークスで同事業を担当する林亮さんは「今後より多くの位置情報と連動した地域コンテンツを配信していきたい。現在、アクセス・ポイントを増やしており、7月末までに約100基を設置する予定」と話している。
skeletown(スケルタウン)ロケーション・アンプ for 横浜アッカ・ネットワークスクウジットアッカ、横浜ベイエリアで無線LANサービス-エリア情報配信も(ヨコハマ経済新聞)