横浜開港資料館(横浜市中区日本大通、TEL 045-201-2100)で1908年に米国艦隊が横浜港に来航した時の人々の様子を紹介する企画展「白船来航-米国大西洋艦隊にわく100年前の横浜・東京」が開催されている。
「白船」は黒い船体を白く塗り替えた16隻の米国大西洋艦隊で、1908年10月に演習航海の途中で横浜に来航した。当時、日露戦争に勝利した日本は、満州での利権や太平洋での影響力などをめぐりアメリカとの対立を深めていた時代。白船の派遣は日本にアメリカの海軍力を誇示することが目的の一つだった。欧米メディアでは日米開戦か、などと報じられていたが、その予想とは反対に日本政府や横浜、東京の人々は白船を大歓迎で迎えた。幕末のペリー来航に続く横浜が舞台となった歴史的出来事となった。
同展では白船来航にわいた横浜、東京の様子を、白船来航関係資料をあつめたレヴィーン・コレクションを中心に構成し、写真や当時の新聞、記念絵葉書、みやげものなど約200点を展示している。
また、同展の開催に合わせ、横浜の銘菓「ありあけハーバー」を「白船来航」展オリジナル・パッケージで期間限定販売する。価格は640円。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館(9月15日、10月13日は開館、翌日休館)。入館料は大人=200円、小中学生=100円。10月26日まで。