営業開始から40年を迎える横浜駅西口「横浜モアーズ」(横浜市西区南幸)が10月8日、全面リニューアルオープンする。地域活性化をはじめ老朽化対策や、耐震補強を目的に行うもので、6月より改装終了フロアから順次オープンしている。
横浜モアーズは1968年に「横浜おかだや」として営業を開始。地下3階地上9階搭屋3階建てで、述べ床面積は約27,000平方メートル。リニューアル後は、「やさしい大人のカップル」をコンセプトに外観をガラスと壁の2重構造で幻想的なイメージに、内観を吹き抜けやエントランスを設けて「ゆとり」のある空間を演出する。そのほか、全トイレに「アロマシステム」と言われる毎月異なるアロマが香る仕組みを導入する。総建設費は39億円。リニューアルにあたり新店舗を含む60店が出店する予定で、リニューアル後の売り上げ目標は95億円。
全面リニューアルに先駆けてファッションフロアの3・4階、クッキングスクールや楽器店など趣味中心のフロアの5階、美容やエステ、携帯電話販売店などが出店する7階がすでにオープンしている。
レストランフロアは8階「the DINING(ザ・ダイニング)」と9階「the MOST(ザ・モスト)」の2フロアで構成。8月10日にオープン(一部店舗を除く)した8階はステーキ・ハンバーグ専門店「ハングリータイガー」、とんかつ専門店「ゲンカツ」、京風料理「京かもうどん 初代 富近」などが新たに出店した。その中でも注目されているのは名古屋に本店を構えるババロア・ゼリー専門店「ミセス・ハート」の新業態となるレストラン「ブラッスリー コションドール」で、全国的に話題となっている洋菓子「天使のババロア」も用意する。
9月3日オープン予定の9階は国内外に30業態以上の飲食店を運営する「ゼットン」がプロデュースする。アジアンカフェ「A&P with terrace」(ゼットン)、「せいろ蒸し」をメーンにした個室型和食居酒屋「権之助」(大和実業)、レストランカフェ「カフェ ブルターニュ」(ジェイプロジェクト)、ベルギービアカフェ「GLASS DANCE」(ダイヤモンドダイニング)がそれぞれ新業態として出店。そのほか、県内初出店となるイタリア風鉄板焼「JINMARU DI FERRO」や、コリアンダイニング「コリアンオーガニック ナビ」が並ぶ。
10月8日にはファッションフロアとなる1・2階がオープン。1階メンズフロアには「ビームス」の新業態で、ヨーロッパのクラシックをベースにドレスウエアからカジュアルまでそろえる「BEAM'S EX」が出店する。