横浜開港に貢献した徳川幕府の大老、井伊直弼の銅像がある掃部山(かもんやま)公園(横浜市西区紅葉ケ丘)で8月30日・31日、薪能が開催される。市内の能楽愛好家団体「横浜能楽連盟」と横浜能楽堂で共催する「横浜能」の第56回公演で、2009年の横浜開港150周年を記念したもの。
掃部山公園は、直弼の銅像を建てる際に井伊家の所有になった後、市に寄付されもの。今回の薪能では直弼が自ら作った能と狂言を2日間にわたり特設舞台で上演する。作品は直弼が生涯1曲だけ残した能「筑摩江」や、狂言「鬼ヶ宿」など。「人間国宝」で文化勲章受章者の狂言、茂山千作さんらが出演する。そのほか彦根藩13代藩主だった直弼にちなみ彦根市との交流を深めようと井伊岳夫さん(井伊家18代当主)が火入れに参加する。
作品は8月30日に能を、同31日に狂言を上演する。時間は30日=18時30分~21時、31日=18時30分~20時30分。チケットはS席(指定席)=6,000円(雨天・荒天の場合、横浜能楽堂で観覧可能)、A席(自由席)=4,000円(雨天・荒天の場合払戻し)。