国際美術展「横浜トリエンナーレ2008」の開催を前にボランティアスタッフの結団式が9月10日、大さん橋ホール(横浜市中区海岸通)で行われた。約200人が参加し、会場に駆けつけたアーティストや、参加者同士が交流を図り団結力を高めた。
今年のボランティア登録者数は前回より200人ほど多い約1,400人。横浜トリエンナーレは市民による自発的な企画・運営を目指す「市民協働」のイベントで、会期中会場設営、市民記者としての広報、周辺で行う応援企画などに参加する。ボランティアスタッフ統括チームの原聡一郎さんは「今回は初めてボランティアを組織化するなど市民が参加するよりよいシステム作りに挑戦している。また会場も増え、ボランティアの活躍の場がたくさんある。活動する中で積極的に新しい興味を見つけてほしい」と話す。
すでに会場設営などに参加している伊勢原市在住の今井基貴さんは「アートに特に興味があったわけではないが、へんてこで面白いものが好きで参加した。ボランティア活動はアートを知るきっかけとなった。会期中も楽しみながら参加したい」と意気込みを話していた。
団結式に出席した野田由美子横浜副市長は「横浜トリエンナーレはボランティアの方たちにより成り立っているとも言えるので、参加者が前回より増えたことは心強い。横浜トリエンナーレの魅力を伝え、ホスピタリティを発揮してほしい」と話した。
横浜トリエンナーレ2008は、新港ふ頭に新設した「新港ピア」をメーン会場にBankART Studio NYK、横浜赤レンガ倉庫、三溪園、大さん橋国際客船ターミナル、ランドマークプラザ、運河パークなどで9月13 日~11月30日に開催される。総合ディレクター水沢勉さんの掲げるテーマ「TIME CREVASSE(タイムクレヴァス)」に基づき、多様な作品(映像、インスタレーション、写真、絵画、彫刻等)を展示する。