横浜赤レンガパーク(横浜市中区新港)で9月15日、日本人のブラジル移住100周年を記念したライブ「10,000 SAMBA!-日伯移民100周年記念音楽フェスタ-」が開催される。音楽バンド「THE BOOM」などが参加し、日本とブラジルの文化交流をアピールする。
日本人のブラジル移住は、1908年に日本人781人を乗せた移住船「笠戸丸」が神戸港からブラジル・サントス港に入港したのがの始まり。現在ブラジル移住者の子孫は140万人と言われている。
イベントは、ブラジルでコンサート活動などを行っているTHE BOOMのボーカル宮沢和史さんが中心となって企画したもの。今年7月にもブラジルで同様のライブイベントを開催した。宮沢さんが第1回移民の生存者に会い、日系移民の歴史や背負ってきた苦労に触れたことがきっかけで、両国で100周年を祝う音楽フェスティバル実施を考えたという。
当日はTHE BOOMのほか、元ブラジル大臣の音楽家ジルベルト・ジルさんや、宮沢さんが欧州、中南米ツアーなどで活動を共にしてきたメンバーで構成する「GANGA ZUMBA(ガンガ・ズンバ)」が出演する。
開演時間は13時(雨天中止)。入場無料(整理券が必要)。整理券は赤レンガイベント広場で開催中の「ブラジルフェスタ」内専用テントで10時から配布(1人につき1枚)。問い合わせは月曜~金曜(12時~19時)=ディスクガレージ(TEL 03-5436-9600)、当日(雨天時の開催有無)= 情報DI:GA(TEL 0180-99-3544)まで。
そのほか、関連イベントとしてJICA横浜(中区新港)で9月28日まで、ブラジルの日系移住者の活動を紹介する企画展が開催されている。宮沢さん自身が環境に配慮した農業「アグロフォレストリー(農林複合農業)」を行っている日系移住者の活動現場を視察した際の写真や、日系移民に関する資料が展示されている。