開港150年の歴史を地図でひも解くガイドマップ「横浜タイムトリップ・ガイド」(講談社)が10月1日に発売となった。横浜在住の作家山崎洋子さんをはじめ横浜にゆかりのあるメンバー7人で構成する同制作委員会が制作したもので、コラムなどを交えて分かりやすく横浜の移り変わりを解説している。
同書では関内や、伊勢佐木町、中華街など中区を中心とした5地域の地図を「開港~大震災」「震災後~終戦」「終戦~現在」の3つの時代で重ね合わせ、建物、公園、歴史的な場所の歴史やドラマを解説。そのほか、各地域に根づく食文化、文学、花街の変遷をコラムで紹介している。
2009年に開催される横浜開港150周年記念テーマイベント「開国・開港Y150」を推進する「Y150市民参加プラットホーム推進委員会」の委員長や、日本で最初の西洋式街路である日本大通りで、花びらを敷きつめ花絵を描く市民参加イベント「日本大通りフラワーアートフェスティバル」の実行委員長などを務め、横浜のまちづくりにも深く関わる山崎洋子さんが今回の地図本の発案者。歴史や地図の専門家の協力のもと、完成までに1年半をかけた。
山崎洋子さんは「開港150周年の節目に、自分たちの手でこれまでにない地図本をつくろうと思い立ちました。横浜の文化や歴史などを371項目で説明し、現代の地図上に当時を浮かび上がらせました。多くの人の協力で、見て、読んで、使える歴史散歩地図が出来上がったのでぜひ活用し、横浜をもっと楽しんでいただきたい」と話す。
サイズはA5判で、148ページ。定価は1,680円。