横浜を拠点に現代美術家の作品を紹介するグループ「Hatch Art(ハッチアート)」はZAIM(横浜市中区日本大通)で10月11日より、「赤」をテーマにした国内外のアーティスト6人による展覧会「Red」を開催している。
同展は、愛や、情熱、傷、政治、宗教などのイメージを与え、強烈な個性を持つ「赤」を文化や社会的視点でそれぞれの国のアーティストが赤を自由に表現するもの。会場では、ハッチアートの設立者で画家のフランシス真悟さんによる愛や痛み、不満など感情のつながりを横に伸びる約20メートルのキャンパスに赤で表現した水彩画や、ドイツの映像作家エヴァ・テッペさんによるスペインで行われた人間ピラミッドの映像を加工した作品、パキスタンの子どもたちの写真とその子どもたちが画用紙に描いた絵で現地の現状を伝えるカデム・アリさんの作品、国内外で評価の高い現代美術家のカトウチカさんによる給湯室を使ったユニークなインスタレーション作品などが並ぶ。
同展の企画にも関わったフランシス真悟さんは「世界が混乱の状況にある中で、それぞれの国のアーティストが違う視点から『赤』という1つのテーマを表現することは意味のあることだと思った。展覧会全体を通して国によって『赤』をどう捉えているのかが表現されている」と話す。
開催時間は11時~19時。11月2日まで。