横浜市港湾局は10月19日、再整備が進められている中区海岸通「象の鼻」地区で見つかった明治期の遺構の見学会を開催する。
同地区は2009年に迎える横浜開港150周年を機に「象の鼻パーク」として海を見渡す緑のオープンスペースと、通景空間を確保した開放的な広場に整備され、来年6月2日にオープンする。その工事現場から発見された遺構は、開港から明治期にかけてのもので、明治20年代に岸壁から横浜税関の輸入上屋(倉庫)への荷役を担った貨物線の鉄軌道と方向を変えるターンテーブル、同時代に整備された横浜関税倉庫の建物基礎、関東大震災により沈下した開港初期の石積み防波堤の一部の3点。それらは整備後もそのままの位置に残し、強化ガラスで覆うなどして保存することが決定している。
今回はオープンに先駆けて貨物線の鉄軌道とターンテーブルを一般公開し、堀勇良さん(横浜市歴史的景観保全委員)、米山淳一さん(横浜市歴史的資産調査会委員)が解説を行う。
開催時間は13時~15時。専門家による解説は13時~、13時45分~、14時30分~の3回(所要時間15分程度)。参加無料。当日は日本大通りの突き当たりに設ける入り口ゲートから入場可能。問い合わせは横浜市コールセンター(TEL 045-664-2525)まで。